寒波が来ています。
昼間は日が照っていると暖かいですが、夕方は急に冷え込みますよね。
晴れている日は、空気も乾燥してきました。
気候の変化に、人間も体調を崩しがちですね。
ペットたちも食欲不振や下痢、膀胱炎などが増えています。
早めに寒さ対策をしてあげましょう。
病院猫のポポマルは寒いと体調を崩すので、すでに夜は湯たんぽ&エアコンで寝ています。
コタツにイタズラ要注意
自宅でもコタツを出しました。
愛猫のトロは紙袋に入ったふかふか寝床がお気に入りだったのですが・・・
コタツへお引越ししたようです。
毛布をかじったり、ヒモを食べたりする子は、コタツにイタズラしないか注意してください。
わが家の愛犬ハルはかじって破壊するだけで誤飲はしませんが、食べてしまう子は特に注意が必要です。
ハルのイタズラを観察していると、使用感が出てくるとかじりたくなるようなので、こまめに洗濯するようにしています。
過去には電気コードをかじって感電したことがありました。
(その時の様子は院長ブログ「痙攣(けいれん)?!」をご覧ください)
イタズラの破壊現場を確認した場合は、低ーい声で「あー?」と言うか、もしくは水スプレーで注意をそらしましょう。
残骸は見つけ次第、撤去します。
特に若い子はイタズラが大好きなのでお気をつけください。
「元気がない」は重病の可能性も
最近、健康診断や消化器症状で腹部エコーを診た際に、膀胱炎の徴候を見つけることが増えています。
尿石症や膀胱炎になりやすい子は要注意です。
トイレの回数や1回の尿量、色や臭いをチェックしましょう。
飼い主さまは「寒くてなんとなく体調が悪いのかな?」くらい軽く思っていても、血液検査やエコー検査で腎不全や心不全、腫瘍が見つかることがあります。
寒くなると、心臓病や糖尿病も悪化しやすくなります。
また、腎臓病と糖尿病は慢性化しても症状が出ず、飼い主さまが気がつかないことがよくあります。
併発して、突然悪化することもあるので要注意です。
すぐに受診をすすめる症状
夏の暑さからの急な寒さで、体調が悪化して食欲が落ちたり、元気がなくなったりすることがあります。
「この頃なんとなく元気や食欲がない」
これは、話せない動物たちからのサインかもしれません。
ぐったりしている、おしっこが出ていない、下痢や嘔吐をしているなど、ハッキリした症状があればすぐに受診されると思いますが、以下の症状も要注意です。
- 咳をする
- 走ったわけでもないのに、ハアハア息が荒いことがある
- 歯茎やまぶたの裏が白っぽい
- 舌が青紫になる時がある
- 食欲がないのに水ばかり飲んで、おしっこを多めにする
- 頻繁にトイレに行く
- だんだん痩せてきた
ギリギリまで症状を見せない子もいます。
症状によっては、診断のためにエコーやレントゲン、血液検査をする必要があります。
初期の段階で病気が見つかれば、治療で生活が楽になる可能性が高くなります。
血液検査をしていない中高齢の子は、まずは秋の健康血液検査(外注)が多項目で価格も抑えているのでオススメです。
★外注検査は検査結果が返ってくるまでに数日かかるので、症状が重い場合には院内検査が必要です。