今年は「涼しい日」と「突然の夏日」が不規則に繰り返していますね。
ゴールデンウィーク明けには、熱中症やフットパッドの火傷が何件かありました。
しかし、そのあと急に涼しくなり、体調不良を起こす動物たちが増加。
糖尿病の入院が２件連続でありました。
その後はまた夏日になり、熱中症と激しい気温変化による食欲不振や持病の悪化が増加しました。
激しい気温変化による体調不良
「最近、疲れが溜まりやすいなあ」と感じている方は、以下のことに思い当たりませんか？
- 急な暑さがツライ
- まだ暑さ対策をしていないので、昼過ぎから夕方にかけて特に暑い
- 夜中は肌寒く、朝ツライ
１つでも思い当たる方は、激しい気温変化にストレスを感じているのかもしれません。
動物たちも人間と同じです。
この気温変化で体調を崩しやすくなっているのです。
体温調節する機能が少ない動物たち
実は、真夏よりも初夏の方が熱中症になりやすいそうです。
急な夏日には注意してください。
車内でワンちゃんをお留守番させることは、少しでも「ダメ！絶対！」です。
JAFのサイトでは、５月に行った車内気温の上昇スピードのテスト結果が公開されています。
人間は汗をかけるので、風で体温を下げることができます。
しかし、フワフワの毛を持つ動物たちは、汗をかいて体温調節する機能が少なく、なかなか体温を下げることができないのです。
早めの暑さ対策を
動物たちのために、エアコン・遮光カーテン・すだれなどを使って、気温が低い場所を作る工夫をしましょう。
25℃以上になる夏日の予報が出ている日は、日中だけでも冷房をつけましょう。
また、飲み水は多めに用意しておいてください。
わが家では暑さ対策をした上で、しまい込んでいたフワフワのベッドをもう一度出しました。
暑ければ冷たい場所で、寒ければ暖かい場所で、ペットたちが自分でいる場所を選べるようにしてあげましょう。
小動物は特に注意を
ハムスターや小鳥などの小動物は、特に気温管理に気を配ってください。
草食の動物たちは、ギリギリまで体調不良を隠すため、気がついた時には手遅れの場合があります。
「１〜２週間前から体調が悪そうだったが、ここ２〜３日で悪化した」など、様子を見すぎて悪化しているケースが散見されます。
「食欲が落ちた」「便の異常」は危険信号です。
膀胱炎や便秘、糖尿病、肺炎、心臓や腎臓、肝臓の機能不全・・・
ギリギリで保っていた均衡が、激しい気温変化のせいで崩れてダウンしてしまうのです。
季節の変わり目は特に気をつけ、早めにご来院ください。
