注射・予防について

予防注射は毎年必要ですか?

生まれた年は2ヶ月目に1回、その1ヶ月後にもう1回の合計2回の接種が必要です。

また、翌年からは年に1回の追加接種が必要です。
混合ワクチンと呼ばれる予防注射は、今現在、まだ日本にある病気に対する予防のために行います。
幼犬・幼猫時だけでなく、成犬・成猫になっても年1回の追加接種をおすすめします。


どんなワクチンを接種したら良いのでしょうか?

犬は6種、または11種混合ワクチンを、猫は5種、または7種混合ワクチンをおすすめしています。

年齢や飼育環境などによってどのワクチンを接種するか判断します。詳しくはご相談ください。


フィラリア予防、ノミ・ダニ予防は、何月から何月まで必要ですか?

3月下旬~12月上旬まで予防が必要です。

フィラリア症は蚊によって媒介され、最終的に心臓に15~30cmくらいの糸状の虫が寄生する寄生虫病です。予防期間は地方によって異なりますが、蚊は平均気温が16℃を超える日が3日間続くと吸血活動を行います。フィラリアの予防薬は、フィラリアが成長する前に殺すための薬ですので、蚊が出終わってから、もう1回飲ませる必要があります。そのため福岡地区では4月下旬~11月下旬位までが予防期間となります。
また、ダニはバベシア症、SFTSなどの恐い病気を媒介します。多数寄生では重篤な貧血を起こす事もあります。3月下旬~12月上旬まで予防が必要です。ノミは瓜実条虫や猫引っ掻き病を媒介します。アレルギーの原因にもなります。ノミは室内でも繁殖するので一年中予防が必要です。従来のスポット剤タイプ・錠剤タイプに加えて、お肉タイプのノミ・ダニ予防薬の取り扱いを始めました。

院長ブログでもフィラリア予防やノミ・ダニ予防について書いていますのでご参照ください。
院長ブログ「ノミダニ・フィラリア予防について」


ノミ・ダニの予防薬は市販されていますが、動物病院で処方されるものと違いがあるのでしょうか?

動物病院で処方するノミ・ダニ予防薬は、安全の面からも効果の面からも1ランク上です。

動物病院で処方するものと市販のものとでは、内容成分が全くことなります。


フィラリアの薬だけ買うことはできますか?

毎年1回、シーズンの初めに検査をしてから予防を始めてください。

心臓にフィラリア成虫が寄生している場合、予防薬を飲ませると危険な場合があります。


室内飼育でもフィラリア予防は必要ですか?

室内でも蚊に刺される可能性があります。

感染した時の体に及ぶリスクを考えると、確率が低くても予防が必要だと考えます。


猫もフィラリアに感染しますか?

最近のデータでは100頭中12頭が感染していました。

猫にフィラリア虫体が感染すると、犬よりも重篤な呼吸器症状を起こします。突発的な嘔吐、咳、突然死することもあります。
ノミ・フィラリア感染予防が同時に出来るお薬があります。1ヶ月に1回、背中につけるスポットオンタイプです。市販はしていませんので、動物病院にご相談ください。


狂犬病予防注射は小型犬でも必要ですか?

狂犬病は1957年以降、日本での発生はありませんが、2014年に台湾で発生しました。

海外から日本国内に侵入する可能性はゼロではありません。他の病気を発症していない限り、接種をおすすめします。


ペットも健康診断をした方が良いのでしょうか?

最近は高齢のワンちゃん、ネコちゃんも珍しくありません。健康に長生きしてもらうために、ワンニャンドッグをおすすめしています。

7歳未満は1年に1回、7歳以上は半年に1回受診することが望ましいでしょう。
胸部/腹部レントゲン・エコー検査・心電図検査・血液検査・便/尿検査などを組み合わせた予防獣医学検診です。料金は21,000円~です。体重などによって異なりますので、詳しくはお問い合わせください。