避妊・去勢はした方が良いのでしょうか?
避妊や去勢には病気を避けるなど、メリットもあります。
福岡県は、全国的にも犬・猫の殺処分が多いことで知られています。不幸な子犬・子猫を増やさないためにも、特に繁殖を希望しない場合はおすすめします。
避妊・去勢のメリットを教えてください。
病気を予防するなどのメリットがあります。
犬の場合
男の子は、老齢期に多発する前立腺肥大、肛門周囲腺腫などの発病率が低くなります。
女の子は、子宮蓄膿症・卵巣腫瘍の発生がなくなります(卵巣・子宮摘出術の場合)。初発情前(約6~7ヶ月齢)に行うと乳腺腫瘍の発生率がとても低くなります。
猫の場合
男の子は、猫同士の縄張り争いによるケガ、及びそれに伴う伝染病に感染する可能性が減ります。また、スプレーなどの行為が減ることもあります。
女の子は、発情による夜鳴きや、犬よりも悪性度の高いと言われる乳腺腫瘍の発生率が減り、子宮蓄膿症、卵巣腫瘍の発生がなくなります。
避妊・去勢のデメリットを教えてください。
ホルモンバランスの影響で肥満体質になることがあります。
しかし、肥満への対応は飼い主様の適切な給餌により避けられます。
注意事項はありますか?
当院で避妊・去勢手術をさせていただく場合、1年以内の任意ワクチン接種、フィラリア予防、1ヶ月以内のノミ・ダニ予防薬の使用(動物病院で処方された予防薬に限ります)を確認させていただいております。
犬・猫ともに生後6ヶ月からの受け付けとなります。
女の子の堕胎手術以外の避妊手術は、発情中、および発情終了から60日以内は避けるようお願いしています。
どれくらい入院しますか?手術後は痛がりますか?
女の子は1泊、男の子は当日の夕方までお預かりが基本です。
痛みができるだけやわらぐよう配慮します。女の子は開腹手術のため、痛がりの子には入院中に鎮痛薬を再投与することもあります。
男の子も女の子も帰る頃には自力歩行しています。
性格が変わったりしますか?
男の子がナヨナヨして急に甘えるなどの変化はありません。
問題行動の対策の一環として行われることもありますが、それだけで問題行動がなおるものではありません。必ずしつけ(動物との接し方)の見直しが必要です。