新年初の患者さんは・・・

1日のお昼、今年初の患者さんから連絡がありました。
猫が湯タンポの紐を呑み込んでしまったとのこと。

昼間だったことも幸いし、すぐに気が付いた飼い主さんから、急いでお電話をいただきました。

電話では20cmくらいとお聞きしていたので、一瞬どうしようか迷っていたのですが、やはり来院していただき、薬を使って吐いてもらいました。

なかなかに元気な猫さんで、しばらくは「吐かない!!」とがんばって我慢していましたが、入院室に入ってもらって待つこと十数分。
遂に、「オエッ」と吐き出してくれました。

・・・出てきた紐を見たら、「吐いてもらって良かった」とホッとすると共に、ゾッとしました。

出てきたのは太めの赤い紐、およそ60cm!!

湯たんぽの紐

出て来てくれて良かったです。
これが胃に残ったままになったり、腸に流れていたら、閉塞や嵌頓(かんとん・内臓諸器官が、組織の間隙からとび出し、そのまま腫れて、もとに戻らなくなった状態)を起こす可能性が大でした。

写真の白いきし麺みたいなものは、ついでに出てきた瓜実条虫(寄生虫)です。
我が家の湯タンポの紐が白いので、これが飲み込んでしまった紐だと思ってつまんだら、プニッとイヤ〜な感触でした。

丁重に洗浄して、当院の診察室コレクションに加えました。

何はともあれ、出て来て良かった良かった。
猫からしたら、気持ち悪くなる薬を投与し、吐いた事を喜び、吐いた物を喜んで獲っていく、私は物凄く迷惑で変テコな人間だったでしょう。

寒い日が続く時は、ストーブの直ぐ前で寝ていて、背中を低温火傷した子もいます。
我が家の愛犬ハルは、コタツのコードを噛んで感電した事があります。

特に仔犬仔猫など、幼若動物は好奇心旺盛ですので、とんでもない事をやらかしてくれます。
寒さ対策と安全対策、どちらも大切ですね。