最近急に夜涼しくなりましたね。
蝉の声にも、ヒグラシが混じり始めました。
ヤブ蚊も産卵の栄養を求めて、必死に飛び回っていますね。
フィラリア予防を忘れずに!
また、SFTSについてもニュースで話題に上がっていましたね。
媒介するのは野外に居るマダニです。
猫はケンカによる伝染病や怪我、交通事故、よそのお庭での糞害などの点から室内飼いをお勧めしています。
しかしどうしても外に出てしまう子は、ノミだけでなくダニの予防もできる薬剤がありますので、しっかり予防しましょう。
またここ数日、心不全が急に悪化している子が何頭かいます。
高齢の子や、過去に心不全の診断をされた子は注意しましょう。
既に心臓のお薬を飲んでいる子も、症状の変化に気を付けましょう。
●温度変化の激しい夕方や朝に咳をする
●何度も咳こんで吐く
●ずっと呼吸が苦しそう
●急にお腹が膨らんできた
●突然倒れる
●元気・食欲がない
●運動したがらない
などの症状がある場合には注意しましょう。
また、酸素交換が上手くいかないほど重篤な場合、舌や口腔粘膜がチアノーゼ(紫色に変色する)を起こしていることもあります。
ところで、
「心臓は、血液を全身に送るポンプです。」
と、よく聞きますよね。
心臓(右)→肺→心臓(左)→全身→心臓
と、心臓は肺を介して酸素を送る大事なポンプです。
心筋の規則的な収縮と弛緩により、血液を心房→心室に「溜める−送り出す」を繰り返しています。
●心筋が薄くなって充分に収縮できない
●逆に分厚くなりすぎて充分に拡がらなくなる
●逆流防止の弁が、キチンと締まらなかったり両開きになったりして激しく逆流する
などがあると、心臓のポンプ機能は著しく低下します。
じゃあ、「心臓がもっと働くようにしたら良いじゃない‼」と思うでしょうが、既にヘロヘロの心臓は、これ以上鞭打っても限界に近付くだけの場合が多い事がわかっています。
今の「心臓の薬」は「心臓の負担を減らして楽に働けるようにする」ものが主流となっています。
肺の血圧が過度に上がる事を抑えたり、利尿して溜まりすぎた水分量を減らしたり・・・
あの手この手で、残された心臓の機能をサポートする為の薬です。
心不全の初期は、何も重篤な症状ない場合もあり、たまたま聴診や検査で発見されることもあります。
季節の変わり目は心臓に限らず、体調の変化が起きやすいので、普段と違うことがあればお気軽にご相談ください。