「毛包虫」とは、生き物の毛孔(毛穴)に寄生している小さな生き物のことです。
「デモデックス」「ニキビダニ」「アカラス」など、色々な名前を持っています。
それぞれの動物固有の種類がいて、健康な人間でも少数は寄生しているそうです。
フケと脱毛の原因
最近はノミ・ダニ予防薬の進化によって、私たち獣医療に携わる人間でも「毛包虫」に出会う機会がめっきり少なくなりました。
そんな中、急にフケと脱毛が出てきたハムスターから「毛包虫」が採取されました。
久しぶりに毛包虫を見ました。
ハムスターさんの治療には、体重に合わせたノミ・ダニ予防薬を垂らしました。
毛包虫の症状と治療
ハムスターだけでなく、犬や猫、ウサギ、モルモット、フェレットにも固有の毛包虫がいます。
もちろん人間にも。
普段は皮膚の免疫機能が抑えているのですが、免疫機能が低下したり、別の皮膚トラブルが引き金になって過剰に増えたりします。
治療は、毛包虫も抑えるノミ・ダニ予防薬を使用するとともに、痒み等の緩和、細菌感染の制御を行っていきます。
シャンプー療法を併用することもあります。
私は虫嫌いなのでイヤなんですけど、毛包虫は常に私たちと一緒にいるようです。
副院長は「誰も独りぼっちではないってことだね」とアホなことを言っていました。
わが家の犬猫も、ノミ・ダニ予防薬を忘ていないかカレンダーを確認しました。
毛包虫を予防するためにも、ノミ・ダニ予防をお忘れなく。