先日は急に冷えてビックリしましたね。
みなさま体調にお変わりないですか?
膀胱炎の再発
わが家の愛犬ハルのペットシーツの尿が異常に臭いので、散歩中に尿サンプルを確保して検査することにしました。
今回は急いでいたので、家にあるもので尿を取ってみました。
白色トレーとジャムの空き瓶です。
リードを短く持って、排尿姿勢になったら白色トレーを差し入れるのがポイントです。
尿が取れたらジャム瓶に入れて持ち帰りました。
女の子な上に、膀胱炎になりやすい体質なので、季節の変わり目は尿のチェックが大事です。
検査の結果、やはり膀胱炎を発症していましたので、抗生物質で治療を開始しました。
次の日の尿は匂いが減っていたので、薬が効いて一安心です。
・・・と思っていたら、今度は新参猫のトロちゃんが血尿。
食欲不振だった老猫ショコタン用の栄養たっぷりフードを盗み食いしていたせいかもしれません。
食欲不振から重症化
最近は季節の変わり目のせいか、胃腸障害が目立ちます。
特に老齢の猫では重症化して、何日も食べられない子も出ています。
少し前の、「朝は寒いのに、日中は気温が上がる」という日が何日か続いた頃でした。
その子は「食欲がなく元気がない」ということで来院されました。
1週間ほど食欲不振で、2日前から一口食べるかどうかとのことでした。
エコー検査では、腫瘍も心臓疾患も見つかりませんでした。
とにかく消化管の動きが悪いのと、微熱と脱水が目立っていました。
血液検査でも腎臓の数値は問題なし。
肝臓の数値も「まだ」問題なし。
入院かかなり迷いましたが、飼い主さまとも相談の上、猫のストレスも考えて、ギリギリまで通院治療という選択になりました。
治療と検査に何日も通ってもらい、自宅では少しずつでも無理やり食べさせてくださいとお願いしました。
なんとか回復しましたが、一時は肝臓の数値が上がり、白血球は減少し始め、かなり危うい状態まで陥っていました。
飼い主さまのがんばりで、5日目頃から自力で少しずつ食べ始め、通院と自宅療養でなんとか復活してくれてホッとしました。
数日経ったある朝、その飼い主さまからお電話がありました。
「もしや・・・」と不安でドキドキしました。
お電話の内容は、
「自力で食べ始めて、嘔吐が無いです!」とのこと。
電話を受けた副院長が、「やったー!!!」と奇声を上げていました。
健康ならあたり前のことが、ものすごく嬉しくて、ありがたいことだと改めて痛感します。
なんとなく体調不良
猫は3日食べないと、肝臓が致命的に悪くなる動物です。
食べなければ徐々に悪化する肝臓の数値と、食べさせすぎると嘔吐するというジレンマ。
毎日の通院治療。
時間を作って来院してくださった飼い主さまも、猫ちゃんも、良く耐えてくれました。
最近、原因や症状は様々ですが「なんとなく体調不良」が主訴での来院が増えています。
朝と日が落ちてからは肌寒いのに、昼から夕方にかけては暑いという気候のせいでしょうか。
持病がある子は、温度管理により注意してあげてください。
そして、体調不良かな?と思われたら、ぜひ早めにご来院くださいね。
フィラリア予防お忘れなく
早いもので、もう6月です。
フィラリア予防とノミ・ダニ予防を忘れないようにしましょう。
早めにフィラリアの検査とお薬を購入をされていた方は、飲ませ忘れないように注意しましょう。
今年も、毎年好評の犬・猫の春期健康血液検査キャンペーン実施中です。
院内で採血して血清分離したものを、検査会社の富士フイルムモノリスに出します。
結果が返ってくるまで1週間程かかりますが、検査項目も充実しており、かなりお得な価格です。
年に1回の健康チェックとしてオススメしています。