「人間のインフルエンザは犬や猫にうつりますか?」
インフルエンザが流行する時期になると、時々ある質問です。
答えは、
「絶対じゃないけど、ほぼうつりません。」
「猫インフルエンザ」や「犬パラインフルエンザ」は、症状が人間のインフルエンザに似ているためにその名前が付いているだけで、全く別のものです。
ちなみにこの2つの病気は、毎年の混合ワクチンで予防することができます。
基本的に、人間のウイルスは人間に、鳥のウイルスは鳥に・・・というように決まった動物に感染するものです。
では、なぜ絶対ではないかと言いますと・・・
「インフルエンザウイルスは自分で自分を魔改造して、どんどん変わっていくウイルス」だからです。
数年前は「海外で鳥インフルエンザが人間に感染しました」とニュース速報が流れて、「パンデミックか?!」と大騒ぎでしたが、最近は慣れてきて、報道自体がされていないように思います。
そして、話は冒頭の「インフルエンザは絶対じゃないけど、犬猫にはほぼうつりません。」という答えに戻ります。
インフルエンザA型の一部が、人間や鳥から犬猫に感染したという報告が海外でちらほら上がっているようです。
人間から感染した犬猫は、ほとんどが食欲不振や鼻水、くしゃみ等の軽い症状で済んでいるようです。
また、犬猫から人間へ感染したという報告はないようです。
しかし、多頭飼育の実験施設や、多くの犬が集まるレース会場などでは、犬猫の間で感染が広がって問題になった事があるようです。
ここまでくると、犬猫にとってのパンデミックですね。
もしかしたら、将来的に猫カフェなどでも問題になるかもしれませんね。
念のため、インフルエンザの時には愛犬愛猫と濃厚な接触を避け、世話の前に手洗いと消毒をするべきかもしれません。
恐るべしインフルエンザウイルス!
【追伸】
年明け早々に子どもがインフルエンザA型にかかって40℃超えの熱を出しましたが、今のところ我が家の犬や猫にインフルエンザが感染した様子はありませんのでご安心ください。
子どもも無事快復しました。
私は予防接種のお陰か、感染しませんでした。
予防接種、痛かったけど・・・少し腫れたけど・・・、しておいて良かった!