“早め”の受診をおすすめします

梅の花が咲き始め、カササギが飛来し、春の気配を感じます。
しかし、暖かい日が続くかと思いきや、急に寒波が来て冷え込み、困ってしまいますね。

食欲不振や下痢嘔吐等の消化器症状や、足腰の痛みを主訴に来院される子が増えています。

新型コロナウイルス感染症 第5波の時、ペットの具合がなんとなく悪かったものの、様子を何日か見ていた飼い主様が増えていました。
様子を見ていて、落ち着いた場合は良いのですが、悪化して危険な状態になっていた子もいました。

今回の第6波でも、

「1週間前から・・・」
「なんとなく先月から・・・」

というお話が増えています。

おかしいなと思ったら、早めの受診をおすすめします。

幼若動物や老齢動物は状態が急変しやすいので、特に注意してください。

ウサギやハムスター等の草食動物に関しては、ギリギリまで不調を隠すので様子見は厳禁です。

ただの食欲不振と思っていたら、腎臓や肝臓が悪くなっていたりと、深刻な病気が潜んでいる場合もありますので、何卒早めにご相談ください。

お知らせにも告知していますが、毎年ご好評いただいている「春期の血液検査(犬、猫)」を開始しました。
当院で採血し、検査会社にて検査してもらうので、結果が帰ってくるのに数日ほどかかりますが、検査項目も充実しており、かなり価格がお得です。

特に中年期以降(5〜6歳以上)の子の健康チェックとしておすすめします。

早期発見することで、治る病気があります。
早期発見することで、Q.O.L.(生活の質)を上げられる病気があります。

この機会に、是非ご相談ください。
 
アニス動物病院
 
先日、子犬の頃からずっと当院に通っていた子が、持病とご高齢のため、ご自宅で亡くなりました。
飼い主様は最期まで、一生懸命お世話されていました。
大往生のご年齢でした。
とても穏やかな最期だったそうです。

「最期のご挨拶に」と、火葬前に飼い主様が病院まで連れて来てくださいました。
不覚にも号泣してしまいました。
オッサンの鼻水混じりの号泣なんて、誰も見たくはなかったことでしょう。
申し訳ないことです。

長い獣医生活、お別れは何回もあるのですが、何回あっても悲しいものです。
とてもとても悲しかったのですが、お別れをさせていただけたことは、とてもありがたいことでした。

開院から18年。
当初から通ってくださっていた飼い主様から、お電話で訃報をいただく事も多々あります。
まだ悲しみの中で、知らせようと思った人間に数えられたことをとてもありがたく思います。

その子の一生に、少しでも寄り添えたなら幸せです。

出会えたことに感謝いたします。
また、亡くなった子たちのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

動物を飼うということは、お別れも含めて色々な苦難がありますが、それに勝る喜び、幸福を与えてもらう事なのだなと、毎回のように飼い主様方に教えていただく思いです。

子犬・子猫を飼い始めたばかりの方には重い話になってしまいましたが、どうかより多くの子が、飼い主様と幸せな生活を送れますように!