猫のヘルペス・カリシウイルス疾患が流行中

すっかり涼しくなりましたね。
朝夕は肌寒いぐらいになってきました。

冷えるせいか、下痢や嘔吐、食欲不振になる子が増えています。
夏の疲れも出てくる頃ですね。
昼間は暑くならないよう、夜は冷えすぎないように気を付けましょう。


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また、子猫のヘルペスやカリシウイルス疾患が流行っています。

最初は目ヤニや鼻水、くしゃみ等の症状ですが、ワクチンを打っていない猫では重症化しやすく、命に関わってきます。

子猫では、死亡の可能性がとても高い病気です。
まれに大人の猫でも重症化して、入院することもあります。

産まれてすぐの子猫は、お母さんからもらった抗体でウイルスに抵抗できます。
しかし、お母さんからもらった抗体はだんだん少なくなります。
そのため、2~3ヶ月の子猫は、産まれてすぐよりも抵抗力が低くなり、急激に悪化しやすいのです。

まだ母子抗体が残っている2ヶ月齡にワクチンを一回、完全に無くなっている3ヶ月齡でもう一回接種し、その後は一年に一回追加接種していきます。
(ワクチンについては診療のご案内-診療料金をご覧ください。)

ただし、ワクチンは万能ではありません。
接種していても、感染することがあります。

ワクチンを打っていれば重症化することは避けられますが、やはり、鼻水や目ヤニでぐちゃぐちゃになったり、食欲不振になったりします。

網戸越しに外猫ちゃんのくしゃみや鼻水をつけられて感染してしまった・・・という事例もあります。
外猫ちゃんと接触させないよう注意しましょう。

飼い主さんが外猫ちゃんを触ったら、手をしっかり消毒して、服も着替えてから、家猫ちゃんに「ただいま」と言うくらいの気持ちでいましょう。

もし、子猫を保護したら、まずは家猫ちゃん達とは部屋を別に隔離してください。
少しでも鼻水や目ヤニなどの症状があったら、早めに動物病院を受診して投薬治療をしましょう。