写真は、ワンちゃんのお尻から出てきた物です。
昨日激しく吐いていたそうですが、
今日は落ち着いていたため自宅で様子見していたところ、
お昼過ぎにお尻から紐の様なものが垂れているのに気づいたそうです。
取ろうとすると怒るということで来院されました。
幸い、来院時には順調に肛門まで移動していたため、
肛門から取ることができました。
原因の物は、不纎布の「ふきん」でした。
お腹のなかで引き伸ばされて、こんな形になったようです。
紐状異物の誤飲は、犬よりも猫の方が多いようです。
遊んでいるうちに毛糸や紐、糸を飲み込んでしまうことで起こります。
運が良ければ、丸まってウンチとして排泄されたり、嘔吐で出てきます。
しかし、お尻や口から紐状の物がぶら下がっているのを見つけたとしても、
無理矢理引っ張ってはいけません!
腸管や食道を傷つけ、更に危険な状態になる事があるからです。
紐状の物は、必ず犬猫が届かない場所に片づけましょう。
好奇心旺盛な子は「何でそんなものを??」というような物を食べてしまうことがあります。
ビニール袋、毛布、タオル、頭痛薬、軟膏のチューブ、ストッキング、靴下、ピアスなど・・・
家のなかには、犬猫にとって危険なものがいっぱいあります。
もう一度、片づけ忘れがないか確認してみましょう!