今年は仔犬の誤食事故が多い気がします。
初夏の青梅から始まり、電子タバコや観葉植物、ヘアクリップ、ヘアゴム、謎の実などなど。
クリスマスも近くなってきました。
色とりどりの観葉植物がかわいらしいですが、シクラメンもポインセチアも食べたらダメな観葉植物です。

身近な物の危険性
電子タバコはニコチン含有量が公表されていないため、
食べた可能性がある場合は、すぐに吐かせる必要があります。
電子タバコを食べてしまった子は、催吐処置にて無事でした。
「食べたかも?」と急いで連れてきてくださいました。
嘔吐物からタバコの匂いがしていたため、
飼い主さまが気が付くのが遅かったら、危なかったかもしれません。

青梅は果肉や種の中身に毒があるため、
遊んでいて食べてしまった場合は、消化される前に吐くのが良いでしょう。
ちなみに、チワワのような小型犬は、大き目の梅干しの種は腸に詰まります。
名前不明の観葉植物を食べた猫さんは、
次の日から嘔吐が止まらず、全身に湿疹が出ました。
この子は2日前に食べて症状がひどいということで来院されました。
既に消化吸収されてしまっているため、
吐き気止めとアレルギーを抑える薬などで経過観察です。
あとで腎機能が悪くなる毒をもつ植物もあるため、少し心配です。

早期対応の重要性
何か食べたかもしれない場合には、気が付いたらすぐにお電話ください。
ご来院の間に準備しておいて、迅速に吐いてもらうことができます。
食べて1〜2時間が勝負です。
「変なものを食べたかも?」と思ったら、何も食べさせずにご来院ください。
年末は仕事納めや大掃除など、何かと忙しい時です。
いつもと違う雰囲気でソワソワするのは、人間だけではないかもしれません。
急に寒くなってきたので、身体が小さい動物や、老齢・幼若動物たちの防寒は万全の対策をよろしくお願いします。

